半導体テスト開発に従事するUTテクノロジーの場合
パワーデバイス・イネーブリング協会(PDEA)では、半導体業界における人材育成の観点から2014年から半導体技術者検定を開始、半導体テスト分野を中心にこれまで延べ600人の受験者が検定を受けている。

これまで延べ600人が同検定を受験しているが、今回は実際に検定試験に挑んだUTテクノロジーの「テストソリューションセクション」の方々にインタビューする機会を得た。同社では社員のスキルアップの一環として同検定に着目。これまでに30人以上が検定に臨んでいる。
UTテクノロジーは製造分野へのエンジニア、設計開発技術者の派遣・請負を行うUTグループの子会社。半導体は主力分野の1つであり、半導体のテストプログラム開発などを行うテストソリューションセクションが14年に設立された。半導体メーカー大手顧客企業様の各拠点でテストプログラム開発などの業務に従事している。今回、半導体技術者検定を受験、見事検定に合格したMCUテスト開発グループの長利尚樹氏、小野浩司氏、車載制御テスト開発グループの井上みえさんに検定を受けた経緯、そして検定取得後日常の業務にどう生かされているのか話を聞いてみた。
検定を受けようとしたきっかけについて井上さんは「私自身は文系出身で、半導体に対する知識がまったくなく、未経験者なりにステップアップできないかと考えているなか、この検定の存在を知り受けることを決めました。私は今回3級を受験し合格することができました」と話す。

長利氏と小野氏は2級すべて(「設計と製造」「応用と品質」「パワーエレクトロニクス」)合格し、数少ない半導体技術者検定 1級 合格者として認定されている。
小野氏は経緯について、「『知識の棚卸し』という目的で今回検定を受けることにしました。半導体テストに対する知識は自分なりにある程度蓄えていると思っていたが、ここで一度検定を受けることで自分の能力を再確認できると思った」と振り返る。また、長利氏は「これまで、テストに関するこういった資格や検定制度といったものは世の中になく、どういったものなのかまずは受けてみたいと思ったのが正直なところだ」と、最初の出発点は興味本位であったことを明かす。

UTテクノロジーでは今後も検定制度を活用して社員のスキルアップやモチベーション向上を図っていきたいという。ちなみに、現在同社は顧客企業への請負が主であるが、18年度からは新たにテストプログラムの受託開発事業にも乗り出しており、業務拡大に力を入れている。PDEAでは検定制度がこうした事業拡大の一助となるよう、今後も業界への認知度向上に努めていく考えだ。

